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徳川慶喜 第15回 密勅

(1998日)

安政5年(1858)7月5日、幕府は、押しかけ登城した者たちの処分を発表した。


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(久世広周、井伊直弼)

 7月6日の幕閣会議。10日にオランダ、11日にロシア、18日に英国との調印を控えていたフランスは9月3日となる。

 「ロシアとの国境画定は択捉島と得撫島で線引きしました。」
と久世が答え、
 第13代将軍家定の死を隠すことを直弼は閣議で確認。

 「公家に出入りする侍を見逃すな」とも念の入りようだった。
 

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(関白九条尚忠 権中納言三条実愛 権大納言中山忠能)

 井伊直弼が無断調印したが、九条は、調印しなければ戦となる事情もあったのだと幕府側に理解を示し、批判に晒された。


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(前関白鷹司政通、鷹司輔煕、鵜飼吉左衛門)

 水戸藩京都留守居役の鵜飼から江戸情勢を聞いていた。
そこへ嫡男輔煕が近衛忠煕邸から帰ってきた。
10日前の7月26日に島津斉彬が亡くなったと知る。
  
薩摩兵の上京が無くなり、勅で水戸藩に激を飛ばそうということになる。


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本来のルートは、

 天皇→関白→武家伝奏→禁裏付→京都所司代→老中→将軍

だったが、

 天皇→武家伝奏→水戸藩京都留守居役→水戸藩

と、関白が預かり知らない密勅が、水戸藩に渡った。
井伊直弼は、間部に水戸藩に届いた勅諚を返納させろと強く命じた。


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徳川慶喜 第15回 密勅


ハリスは、仏公使ジャン・グローに
通訳のヒュースケンを貸してやることにした。

京都留守居役の鵜飼にしろ、関白鷹司政通の子の輔煕にしろ、
覚えなくてもいい名前のようだが、安政の大獄で処分を受ける者たちなので、
このドラマでは念入りにテロップにしているのでしょう。

幕末大河の通のお勧めに『花神』『翔ぶが如く』『徳川慶喜』がありましたが、
どうでもいいフィクションが多いが、しっかり作られているというのに納得ですね。




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