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夏目漱石の妻 (4)「たたかう夫婦」(最終回)

(2016日)

明治40年(1907)足尾銅山で働いていた元坑夫の荒井が、漱石ファンだったことから、
家を訪ね、小説の題材に使って欲しかったので知っている限りを伝えた。

翌年1月に朝日新聞に『坑夫』の連載を開始したが、
文章のチェックを荒井が毎日のように漱石の家で行った。
漱石の弟子たちや妻の従妹から金を借りまくるという事件が起こった。

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その荒井が言うには、次の『文鳥』は理想の女性が書かれているとのことで、
妻の鏡子は、「読ませてください」と原稿を取ろうとしたら、
漱石は、力ずくで鏡子を払いのけた。


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NHKオンデマンド 夏目漱石の妻 (4)「たたかう夫婦」(最終回)


漱石の不安定が暴力に至ることから、子どもが怖がって近づかないほどだった。

それでも、夫が胃潰瘍で一時危篤になるも、妻鏡子は献身的に支え、
言いたいことは言いながら仲良く暮らしたようだ。

最終回となったが、この作品は、時代背景と人物を丁寧に描いていた。
ドラマ化にあたり、事実の前後関係をずらしたり、減らしたりと
綺麗に仕上げるため脚色しているが、
夫婦喧嘩の"間"や、それぞれの"父の愛情"と決別、など見応えありました。



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