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宗教観2 [世界観]

私の祖母の名前が「静子」だった。文字どおり、「静かな子」
日本人らしい「控えめ」を美徳とする文化を現している。

この「静子」という名前は、日露戦争の英雄、乃木大将、A級戦犯になった第32代総理広田弘毅の奥さんも「静子」で、
祖母は違うが、この2人は共に夫の死と共に自決している。
福田和也氏の「乃木希典」、広田弘毅を扱った城山三郎氏の「落日燃ゆ」には、
私はこういう話は、素直に受け入れがたい事実の面もあるのだが、
しかし、私の日本人としての血はどうしてもこれらの話は涙するものなのだ。

何が言いたいのかというと、日本人というのは「恥」の文化、「控えめ」を美徳とするが、
その表裏一体として、「村八分」「見せしめ」「嫉妬」の文化でもあり、
「隣人の幸福」を自分の幸福のごとく喜び、他人の成功に対して「ブラボー!」と賞賛する気質が薄いのではないかとも思う。

それでも、私は、日本人であることを否定できないし、生涯ついてまわるものであり、
引き受けねばならないものでもある。



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