フィクサー

2007年米。薬害で集団訴訟された巨大農薬メーカーの弁護士事務所の担当アーサーが、
良心への負荷から精神を煩い原告側に味方しようとする。
同僚のマイケル（ジョージ・クルーニー）は訴訟を担わず専らフィクサー（揉み消し屋）として、トラブル処理にあたっていたが、今回は友情もありアーサーを庇おうとするが、彼は死体で発見される。

会社の内部資料を掴むものの、それを公開すれば弁護士事務所として困る。
ギャンブルやサイドビジネスで借金を作っていたマイケルは口止め料として8万ドルのボーナスを提示される。
その後、何故か自分にまで殺意が及び、車が爆破されるに至る。

この作品は、企業側の法務責任者のティルダ・スウィントン、弁護士のジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソンといった関係者が、すっきりしない感情を抱えて仕事するという役柄を演じているのが絶妙なのでしょう。
公害訴訟を描いた「エリン・ブロコビッチ」はあくまで実話であり、この作品はフィクションらしい結末ではありましたが、社会派作品として共に最高クラスではないでしょうか。

フィクサー [DVD]

• 出版社/メーカー: 東宝
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