SSブログ

本村凌二 五賢帝時代が去って~ローマ史講座Ⅸ [講義等]

(2015日)


本村凌二
東京大学名誉教授/文学博士



(1)コンモドゥス
(2)新時代の到来
(3)カラカラ
(4)負の凝縮


10mtv018.jpg
10mTV 本村凌二 五賢帝時代が去って~ローマ史講座Ⅸ


五賢帝最後のマルクス・アウレリウスから実子のコンモドゥスとなったが、
プラトンが理想とした哲人王だった父を嫌い軍事的業績を求める。
が、北方ゲルマン民族には朝貢。屈折した虚勢からかライオンのマントで登場し、
「ヘラクレス神」を名乗ったそうだ。
民衆にはウケたようだが、元老院には嫌われ、人事と財産没収で恐怖を与えたため、
妻もグルとなり暗殺に至ったようだ。

しばらくの混乱の後、カルタゴのセプティミウス・セウェルスが君臨した。
ローマ帝国始まって以来、最初のセム語系で、アウグストゥスから220年で、
アメリカでもオバマ大統領がジョージ・ワシントンから220年だった。

息子のカラカラ帝が212年に「アントニヌス勅法」でローマ帝国内の全自由民にローマ市民権を与えた。
が、弟を殺したり、父の遺言による軍隊優遇策への反感から暗殺される。

次は親族のエラガバルスが皇帝となるが女装趣味を露骨にして反感を買い、すぐに暗殺。次も遠縁のアレクサンデル・セウェルス。
しかし、カラカラの逆に軍事費を縮小したため総スカンとなり235年に殺される。

そこから284年までの50年間に元老院が正式に認めたのが26人。
僭称帝を含め皇帝が70人輩出される乱れぶりだったようだ。






コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。