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大いなる遺産 [映画]

(1998米)


原作小説は1860~61年に連載されたイギリスの文豪C・ディケンズの代表作。
映画やTV、宝塚歌劇でもリメイクされている有名作品のようだ。
yahooで評価の高かった1998年版を視聴。

ディケンズはヴィクトリア朝の作家で法律事務所勤務や速記記者、ジャーナリスト、
と幅広く経験し国民作家となり、後に紙幣にまでなる。
彼の半自叙伝的な小説の映画化ではあるが、1998年版は舞台を20世紀アメリカとしている。


主人公フィンは孤児で姉の恋人ジョーに育てられる。
少年時代に、脱獄囚に脅されるといった普通はしない経験をする。
また、10歳の時、近所の廃墟で暮らす老女に姪の遊び相手となる仕事を与えられ毎週通い始める。
フィンは絵が上手かったが、自分では評価していなかった。
その彼の成長物語で、最後までどうなるか分からなかった。
不安げな主人公イーサン・ホークの表情や演技は文句なく素晴らしい。


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amazon 大いなる遺産 (字幕版)


----↓ネタバレ


強烈な自己中女に2度も捨てられる哀れな主人公だった。
ディンズモア夫人の心が砕け姪には同じ思いをさせたくないと
ネズミを飲む蛇のようにエステラを育てた結果だったのでしょう。
フィンのハートも砕けてしまった。

が、そこへ死んだと思った脱獄囚アーサー・ラスティグが現れた。
弁護士への手配、ニューヨークでの個展成功も彼の支援だった。

遺産とは直接的には富と成功ではあるが、
血の繋がりもないフィンを育てた2人の男の父性愛だった。


ニューヨークでエステラが求婚されたとフィンに言った時に、
「 おめでとう」(字幕版)なぞ言う方も悪かったが、
その後、ダンスに誘った後の展開は酷かった。
海で無くしたと思っていた小さい頃のスケッチブックを持っていたラスティグの愛が無ければ、荒れてたでしょう。

それでも、時間が経ち、会うこととなる。
偶然ではなく、必然と信じたいですね。






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