SSブログ

井上正也 岸信介と日本の戦前・戦後 [講義等]

(2022日)



井上正也
慶應義塾大学法学部教授


(1)毀誉褒貶相半ばする政治家
(2)統制経済を研究した官僚時代
(3)満洲への「左遷」
(4)経済新体制と岸・東條の対立
(5)国民運動の挫折と自由党入党
(6)貫戦史からみる岸信介
(7)時代が求めた岸信介


10mtv_kao.jpg
10mTV 井上正也 岸信介と日本の戦前・戦後


大正3年(1914)に一高に入り学生時代は上杉慎吉門下となり人間性に惹かれ、
発禁処分となった北一輝の本を徹夜で筆写していたという。
又、大川周明の日本を盟主とするアジア主義に感銘を受けたようだ。
単に右左でなく重層的である革新思想だった。

その彼が内務省でなく農商務省を選択し、商工省となり、武勇伝も誕生。
やがて満洲で働くが、これは左遷だったという。が、3年の経験は大きかった。
日本に戻って次官になっても、小林一三大臣にアカとされ、引くが、東條内閣となり大臣となる。
が、サイパン陥落後に東條内閣を潰し、戦後は3年間巣鴨に収監される。
公職追放が解け1953年に政界復帰し4年で総理となるという考えられないことを成した。
60年の安保改定を行い退陣する。

常人では成し得ない「妖怪」たるところも含め、
人物と歴史的背景、当時の国際関係を踏まえながら解説された重厚な学びでした。







コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。