SSブログ

中西輝政 グローバリズムの“終わりの始まり” [講義等]

(2022日)



中西輝政
京都大学名誉教授/歴史学者/国際政治学者


※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(1)戦争が終わらせるグローバリゼーション
(2)振り子のような「歴史の流れ」を読む
(3)アメリカと中国の覇権競争の帰趨は決した
(4)日本がやってはいけないこと



10mtv_kao.jpg
10mTV 中西輝政 グローバリズムの“終わりの始まり”


グローバル化の柱は交通手段・通信手段の革命的な技術的大発展と貿易であり、
19世紀後半の大西洋世界で始まる。
南北戦争を終えたアメリカが30年で途上国から経済大国にのし上がったのは、
3本の大陸横断鉄道、東部を中心に近代工業化が進んだことにあるが、
原資はイギリスを中心としたヨーロッパ金融資本の投資だった。
それが1次大戦で、資本流出を避け国内で工場を作る、金輸出の禁止となる。

戦後も同陣営内の貿易だったが、ベルリンの壁の崩壊、冷戦の終焉でグローバリゼーションが実現すると人々は信じ20年の間に実現したという。
が、実は価値観の上では60年代から始まっているとのことで、79年にはアフガン侵攻、サッチャー首相就任、ホメイニ革命、ヨハネ・パウロ2世ポーランド訪問という極めて重要な曲がり角の年だった。

その他、歴史は螺旋を描きながら進むが平面は同じではない、といったことや、
米中覇権争いの帰趨は決まったものの、第三勢力に事情を汲んだ賢明な外交をすべき、
二重外交はしないとのことで、時間的空間的に俯瞰された極めて有意義な学びの回でした。






コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。