SSブログ

不作為 [世界観]

震災、公害、戦争にしろ、人の生命にかかわることに敏感とは言えず、
日本は、早い段階で積極的には手を打たず、死ななくてもいい人を死なせた。
死んだ人間に対して、「慰霊や供養を大切に・・・」という文化はあっても、
生きている人間に対しては、個人を尊ぶ文化ではない。

人が国の為に戦死すれば、神になれるという、明治の発明によって、
個々人の命が軽い扱いになったことは否定できないだろう。

「2万人が亡くなった」と言う。その通りだろう。
震災後の住民には、他国では考えられない秩序が保たれていたという。

このことによって、日本の集団主義を美化し、個人主義を廃そうという主張も
あるようだが、国境無き金融資本主義とやらに抵抗するのは結構だが、
個人の自由と尊厳を、集団主義や国家主義に隷属させる神経はオゾマシい。
死んでから手を合わせられて善人ズラされたらタマッたものではない。

個々人の死亡が2万人にもなったのであり、そのことを心に置き黙祷する。


人気ブログランキングへ
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。