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カッコーの巣の上で [映画]

1975年米。62年の小説が原作の精神病院を舞台とした物語。
卵を自分の巣ではなく他の鳥の巣に産むところから、カッコーは精神病院の隠語となったそうだ。
主人公マクマーフィは、刑務所の労働から逃れて精神鑑定を受けることとなったが、バレバレではあった。しばらくお世話になるつもりで気楽に振舞う。病院仲間とはすぐに打ち解け、リーダー格となる。娯楽・スポーツ・テレビであれ適度な息抜きが必要であるが、看護婦長の厳しい管理に反発し、さまざまに自由を追求しようとする。

反発する患者には手足を縛って黙らすことなどに良心の呵責もないようだ。
今がどうかは知らないが、この時代の常識でもあり婦長個人の問題ではないのだろう。
刑務所の刑期は2ヶ月ほどだったが、世話になったことで期限は病院に握られる。
そして脱走を計画する。

この作品、アカデミー賞5部門。納得しました。
主人公ジャック・ニコルソンも婦長のルイーズ・フレッチャーも素晴らしかったし、
他の患者役もお芝居臭さなどなく、まさに「名作」でした。
死と尊厳、自由、哀しいですね。

何故か観終えた後、淀川長治さんが脳裏に浮かびました。最高傑作だからなのでしょう。

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(追加)その後調べてみると、淀川さんは、「こんな映画にだまされてはいけません」
と発言されたようである。奥深そうだ。


カッコーの巣の上で [DVD]

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