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本村凌二 フラウィウス朝時代~ローマ史講座Ⅶ [講義等]

(2017日)


本村凌二
東京大学名誉教授/文学博士


(1)時世に恵まれたウェスパシアヌス
(2)倹約家の皇帝とコロッセオ
(3)皇帝ティトゥスの変貌
(4)ドミティアヌスの恐怖<上>
(4)ドミティアヌスの恐怖<下>



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10mTV 本村凌二 フラウィウス朝時代~ローマ史講座Ⅶ


ネロの死でユリウス・クラウディウス朝が終焉し、内乱を治めたのが、
ウェスパシアヌスでフラウィウス朝となる。
内乱により多くのローマ貴族が絶え、家系が重視されなくなり、
自称田舎貴族の謹厳実直な男が皇帝となり善政を敷いた。
唯一の贅沢がコロッセオ建設で完成が10年近くかかり、間に合わず他界する。
が、完成前とはいえアウグストゥスが治安上諦めたローマでの建設を自分が成したという満足感はあったのでしょう。

長男のティトゥスが継ぐが、有能な軍人だったが残忍無慈悲として嫌われていたが、
意外にも善政を敷いた。父の代では裏仕事で支えたが、自分の代になると素の自分で善政を敷いたと考えることができるようだ。
カリグラやネロは若く皇帝となり初期は善政だったものの暴君となったが、
ティトゥスは円熟していたと考えれるので2年で死去したとはいえ、前2者とは区別されるべきのようだ。

が、弟のドミティアヌスが暴君となった。
神経質几帳面で、法律の厳格な実施で善政を行おうとする。
官吏・属州統治者の不正に厳しく、整った報告を求める有能ではあったものの、
苛烈な厳格さが反感を呼び、猜疑心となる。
暗殺計画の密告があると証拠が無い中で処分していくことになり、
財産没収も繰り返されることになり、暗殺に至った。





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