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渡部泰明 和歌のレトリック~技法と鑑賞 5-8 (全12話) [講義等]

(2019日)



渡部泰明
東京大学名誉教授/国文学研究資料館館長



(3)見立て:その1
(3)見立て:その2
(4)掛詞:その1
(4)掛詞:その2



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10mTV 渡部泰明 和歌のレトリック~技法と鑑賞


比喩は認識の表現形式であり、見立ては讃嘆の表現形式で、演劇の中で非常に発達したという。和歌の中で発展した見立てが演劇的な要素を持っていたからだそうだ。
州浜という台の上に山や川などのミニチュアがあり、歌合せの中心に置き劇的な空間を共有するようだ。
劇的・技巧的な大げさな表現で詩的ではないという考えもあるが、
対象を無条件で迎え入れ自分を無にする、私が無いというところにわが身を委ねる感動があり、これが詩的な表現に結びついていく機微であり、見立ては詩だった。

掛詞は単なるシャレではなく、贈り物を包むラッピングのようなものであり、
気持ちが込められている。
場に関わる文脈とわが身の関わる文脈の結合で、天の配剤で宿命的であるかのように印象を与えるレトリックだった。






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