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予告犯 ~THE PAIN ~

(2015日)劇場版の模倣犯で現役裁判官が顔を隠し、ネットで公開裁判を行うドラマ。
1回50分の5話、最終回にて、これまでの動機・目的が全て明らかにされる。

司法の独立が建前となっている現実を描写する。
常時100件の案件をかかえているため、実際は、検察警察の主張を鵜呑みにしてしまう。
99・9%の有罪率も、再審を認めないという裏方針の結果の数字でもある。

真実と正義の両立を放棄し、お役所と化した裁判システムに切り込んだ作品。
社会派作品であることと、エンターテイメントを両立させた脚本には脱帽である。

最高裁事務総局のエライさんが登場するが、『絶望の裁判所』の影響が大きいのやもしれない。
ドラマではカタルシスにて終わるが、現実には再審請求の棄却のニュースをよく目にする。
「統治行為」「裁量行為」と言って判断を回避せず、良心と誇りをもって仕事をしてもらいたいものだ。


連続ドラマW 「予告犯-THE PAIN-」  DVD

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絶望の裁判所 (講談社現代新書)

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  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/02/19
  • メディア: 新書



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