SSブログ

陸軍中野学校 開戦前夜 [映画]

(1968日)

シリーズ第5作、最終話。

昭和16年(1941)11月10日に英米側の会議があり、椎名はダイク大佐のホテルの部屋に侵入して極秘書類をカメラに収めた。

が、感づかれ、連合国側P機関に拉致され拷問を受ける。
注射され電気を流されもする。

フィルムから11月5日の御前会議の決定が漏れていたことが分かり、
メンバーを洗うと、国家主義者の大原博士に通う者がおり、そこからかと疑った。


市川雷蔵と加東大介が全作で出演するシリーズだったが、
半世紀前の作品でありながら現代人も見るべき作品でしょう。
キリスト教が日本の敵であったり、良心であったりもする。

この作品の発表の翌69年に市川雷蔵の死去となる。

生きておられ、続編で、戦時下での諜報活動、敗戦後の悲惨な残置任務、
7年間で約2500人の卒業生を可能な限り描き続けて欲しかったですね。






---ネタバレ含む


博士の側で仕える看護師や出入りする画家も調べる。
セントヨゼフ病院の地下室が在日P機関のアジトだった。

磯村が呼び出され拷問の末、12月8日の真珠湾攻撃を口にし、秋子が打電しようとするも、
椎名たちが踏み込み、間一髪、間に合った。

磯村は12月8日自決するが、彼自身は真珠湾攻撃は成功だったものの、
口にしたことの責任での自決だと、この作品は描いた。

現実はもっと残酷で、どこかのルートから漏れ、アメリカの知るところとなり、
真珠湾に生贄の船が用意され、宣戦布告前の卑劣な奇襲となった。





コメント(0)