英雄たちの選択 「先見の明か 山師か 田沼意次の真実」

(2021日）


商業から税を取るという発想が江戸中期までなかったとのことだった。
田沼はそこへ目をつけ将軍様へ貢献し人材登用も優れていたが、
基本的な人々の生活実態を考えていなかったようだ。
蝦夷で資源には期待できなかったが、天領400万石に匹敵するとなれば、
冷害飢饉で人々が困窮してようが、大プロジェクトで実現したかった。
ここが、開墾する健康な人々が先に必要だったが、
将軍の健康状態から冷静な判断をし得なくなったようだ。

大名が商人から借金をしており、金を集める仕組みを考えたが、
いわば国債であり、現在とは違い当時の幕府は信用がなく、
事実上の増税なのではないかという考え、という目線での解説に納得する。
また、西の銀、東の金を統合していこうという大局的な判断ではなく、
それは結果論であって実際のところは通貨発行益が狙いだということに
面白かったのは、私が高尚でもない俗な人間だからなのでしょう。




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