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柿埜真吾 本当によくわかる経済学史 [講義等]

(2016日)


柿埜真吾
経済学者/思想史家


※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(9)ケインズ、計画経済、オーストリア学派
(10)「ケインズ政策」の誤解と真実
(11)オーストリア学派の真実
(12)ヒトラーの経済政策への誤解


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10mTV 柿埜真吾 本当によくわかる経済学史


1929年の大恐慌は株価暴落に始まったのではなく、前段階にバブルの引き締めということでオーストリア学派の発想でFRBが厳しすぎる金融引き締めを行った結果だった。
が、アトランタ連銀は銀行取付に対応もし景気は良かったという。
FRBは派閥対立で適切な意思決定ができなかったようだ。

その結果、新古典派からケインズ経済学、マルクス主義の影響力が増す。
情報統制によりソ連礼賛の言論状況だった。またオーストリア学派ではミーゼルとハイエクがバブルで歪んだ生産構造を潰すためには金融緩和はダメという主張だった。そこでケインス革命となる。
が、大きな誤解が蔓延しており、ケインズは金融も財政も必要と考えていたが、
経済を一部の賢人に任せる態度となりナチスにも融和的な考え方だった。
が、ケインズ自身はバランスがあり弟子が悪かったという。

ナチスに関して経済政策が成功だったというのは俗説であり、
実態は、専業主婦化強制、身長が止まるなど悲惨なものだった。





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