SSブログ

キング・オブ・コメディ [映画]

(1983米)

『ジョーカー』の前に視聴する。

有名コメディアンを誘拐して、彼の番組に出演させろと要求する。
スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス』と『タクシードライバー』『最後の誘惑』を
息を飲むように楽しんだが、
今回、ロバート・デ・ニーロの精神を病む演技と、それを扱う監督に、
今更ながら脱帽でした。





---以下、ネタバレ

売れない主人公が妄想を膨らます。
又、自宅に等身大の有名人の写真と会話する。

痛々しくあるが、イメージコントロールなる訓練ならば、
その継続があったからこそ、「一夜の王」となることができた。

その「どん底で終わるよりも、一夜の王になりたい。」のセリフを思いつき、
ストーリーを考え映画化されたのが先だったので、
2番煎じで成功することができなくなった功績はあるのでしょう。

「誘拐というのは最も愚劣な手段」というようなセリフがあったが、
現実は誘拐までの犯罪はなくとも、様々な駆け引きで成立している業界なのやもしれません。

犯罪者が自伝を出版し売れてテレビに出演することが現在も可能なのか
私は知りませんが、最後のシーンでパプキンが何も話さず終わりましたが、
現実となると、一瞬で反感に変わって生きていけないのやもしれません。





人気ブログランキング


(2019/12/02 0:38)
コメント(0)