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中西輝政 ポスト冷戦の終焉と日本政治 1-3 (全7話) [講義等]

(2023日)


中西輝政
京都大学名誉教授/歴史学者/国際政治学者


(1)「偽りの和解」と「対テロ戦争」の時代
(2)2012年から始まる世界激変の時代
(3)ウクライナ戦争後の「多極化の世界」



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10mtv 中西輝政 ポスト冷戦の終焉と日本政治


冷戦後を3期に分ける。
ベルリンの壁崩壊シンドロームで90年代、西側は勝利を誇るが、中ロ・イランは「偽りの和解」で我慢した時代だった。
2001年から第2期となる。9.11より対テロ戦争でアフガニスタン、イラクと戦争。
これがウクライナ戦争にもつながったという。
ロシアは石油で経済を立て直し、中国も2001年にWTO加盟、大製造国家となる。
が、アメリカでは2008年のリーマンショックとなり、対テロ戦争で消耗した時代だった。
ポスト冷戦第3期は2012年から今日、
オバマ大統領が世界の警察官をやめると口にしたことが世界中で変動を起こす。
「善意を持った悪徳」等厳しい。

プーチンを増長させた1つに2014年のクリミア侵略後の「ミンスク合意」があった。
また、日本にも責任があり、日ロ国交正常化交渉で安倍政権がプーチン政権に非常に接近して、あたかも北方領土が今すぐにも返ってきそうな世論を作り出したという。
プーチン政権に対する融和政策はヒトラーに対してイギリスが取った融和政策のようだと鋭く本質を語られる。

これから本当の意味での「夜明けの時代」を迎えるとされた上でポスト冷戦の30年を語られた。鋭利な眼と語り口に気持ちよく聴き入りました。



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