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山内昌之 徳川将軍と江戸幕府~徳川家斉 [講義等]

(2020日)


山内昌之
東京大学名誉教授/歴史学者/武蔵野大学国際総合研究所客員教授


※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)


(1)家斉が長期政権を維持できた理由
(2)家斉への反感と家格の変動
(3)江戸の文化が爛熟した“理想的な時代”
(4)水野忠成の「汚れ役」と大塩平八郎の乱



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10mtv 山内昌之 徳川将軍と江戸幕府~徳川家斉


家斉の自分の子を拡散させるメリット・デメリットが分かる。
それが三方領地替えの要求となり、反発も生む。
迎える側、送る側のコストにもなれば、家格の変動が生じる。
「大広間」から「大廊下」への島津や蜂須賀の移動など面白いですね。

大坂城代で得た「無尽」の金で老中職をゲットする慣行を
大塩が分かっていてそこに踏み込めるか、自分の命を使ったこと、
そこには敬意を抱かれる評価に腑に落ちました。

ノスタルジーにせよ春嶽や栗本鋤雲が家斉を偉大と評価していること、
あちこちに家斉の子孫が拡散しているため褒め殺し気味なのやもしれませんが、
面白いところです。

今回は、腐敗している幕府の中で50年安定させていた詳細を知ることができ、
有意義な回でした。



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