SSブログ

片山杜秀 伊福部昭で語る日本・西洋・近代 4-5 (全8話) [講義等]

(2023日)


片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授/音楽評論家

※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)


(4) 変拍子で音楽が生きる
(5) 西洋音楽の型の超克



10mtv_kao.jpg
10mtv 片山杜秀 伊福部昭で語る日本・西洋・近代


伊福部昭さんの「ゴジラのテーマ」での「タンタン、タタタン・・」は、
ゴジラが歩く音ではなく、抵抗する人間側の自衛隊や消防隊が立ち向かう際に流れるマーチだった。が、マーチであっても2拍子が続くのではなく、奇数が入り変拍子となる。

伊福部は民族的な生きた芸能というのは即興であると考えたという、
西洋の音楽の常識とは違い、変拍子が当たり前だとした。
ストラビンスキーは変拍子の多用はトランス状態という。

ベートーベンの「運命」では、第1主題から第2主題、そして第一主題にもどるが、
複数のものを組み合わせ葛藤したり調和したりと構築していくが、
これが西洋近代音楽だが、伊福部はこれに対して1つのものにバラエティを持たせて繰り返していく音楽を作るが、ラベルのボレロもそうだという。

面白いですね。続きが楽しみです。





コメント(0)