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背徳ジャップ [世界観]

明治憲法にて人権を法律の留保に置いたのも、
19世紀後半の時代において、当時の日本がそういう選択をしたということを、
誰も全否定し得るものではなく、一定の評価をせざるを得ないのでしょうね。
しかし、今日的には、天賦人権説を個々人がどう考えようが自由だが、
あから様に国民の人権を法律の留保とするのを是とするのは、
特定の利益集団を代表する政党による議院内閣制を採用する以上、
偏向を排除できないので、慎重にすぎる判断をすべきだと思いますね。

私は、この基本的人権を法律の留保にしたり、
特定秘密保護法等その他の無節操な精神が残るのであれば、
誇りうる日本でもなく、未来に残すものでもないのだろうと思いますね。
インチキを野放図に拡大してしまった昭和10年代の悲劇を
もちだすまでもないのでしょう。
(まぁ、高校までは影の部分には触れずに、郷土愛を静かに醸成するのは可でしょうが。)
道義を語る資格は日本や神道には無いと世界は判断するのでしょうね。


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明治憲法 [世界観]

明治憲法の制定過程周辺の本を読む。政府権力側と自由民権側で捉える一方、
政府内では、伊藤博文・井上毅らの立憲派が、元田永孚らの政教一致派を
牽制し、明治憲法の草案を伊藤の別荘で作成し、その後、
伊藤が枢密院初代議長となり検討が加えられる。という大枠を押さえる。

伊藤は明治14年の政変の翌年、ドイツ・オーストリアにて、
ウィーン大学のシュタインから多大な影響と自信を与えられる。
シュタインは、理神論者で法治主義者であってクールであり、
神道をshinto-religion と捉えながら、神社を非宗教とし、
その下位に諸宗教を位置づけることを日本はすべきだと認識していたと。
恐ろしい人だなと、、、。

また、直接の影響はないものの植木枝盛ら民権派の私擬憲法にもスポットをあて、
時代背景を立体的に表現されていたので、
面白く流し読みさせていただきましたね。
法学部だったのなら教養の範囲なのでしょうが、、、今さらですけど。


明治憲法制定とその周辺

明治憲法制定とその周辺

  • 作者: 平野 武
  • 出版社/メーカー: 晃洋書房
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本



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不正国家 [世界観]

「永遠平和のために」からですが。

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公の法すべてにわたって、つぎの命題は疑いの余地がないだろう。

「 他人の権利に関係するすべての行為のうち、
  原則的に公開性を拒むものは不正である。 」

これは道徳論に及ぶような倫理的なことではない。
人間の権利から出る法的な問題であり、証明を必要としない
公理に似たものである。

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特定秘密保護法案と情報公開に対する考え方で、
原則公開でなく、「運用でバランスを考える」というのは、
カントに言わせれば、「不正」でしょう。私も同感です。
「天皇を戴く日本は、あいかわらず不正国家だ」
と思われたいのでしょうかね。近衛内閣らしくなってきました。
確固たる情報公開の前提がなければ、廃案にすべきですね。

(ちなみに、カントはここで「格率」という概念を使っている
のですが、この本では、中高生向けということで、
意味が通じればいいというスタンスです。)


永遠平和のために


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明治宗教政策 [世界観]

明治元年、王政復古により、神祇官・太政官が設置され、神仏分離・廃仏毀釈により、仏教の地位が低下する。
明治4年、神祇官が太政官下神祇省となるが、平田派国学者による天皇を神格化し神道を国教にと望む目的も含有する。

しかし、西欧文明による政教分離の導入が要請され明治日本は、神社神道を慣習と扱い「非宗教」とし、教派神道・仏教・キリスト教と神仏基を「宗教」とする。
その慣習とされた神社神道と教育勅語を加えて、「政教分離」を建前上実現した、小原氏の言う「天皇制包括主義」が形成され、国家神道となる。
「宗教」とされた神仏基は、上位に国家神道・下位に「宗教」にすらなれない「迷信」の間にサンドイッチ的に位置しており、昭和10年代より終戦にいたる、国体明徴・天皇神格化の流れに抗しきることができず、体制に恭順する。
教育勅語そのものは常識的な徳目であるが、「天皇制包括主義」を機能させる装置でもあった。

私は、文明国の一員となるべく日本式政教分離を実現、帝国憲法・議会政治を導入し、日清・日露戦争を経て、不平等条約撤廃、第1次大戦後には、大国の一員とした明治の功労者たちは立派だと思います。
現在の価値観で、国家神道・天皇制包括主義を断罪してはならないとも思います。


* 宗教のポリティクス―日本社会と一神教世界の邂逅 小原 克博


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安保 [世界観]

物理的なことに限定して語られることの多い概念だろうが、(サイバー空間もか)
本来、国を守るということは、伝統や文化だけでなく、無形の精神も含むものなのだろうが、
個別の局所的な安全保障の構築に寄与しようが、
土台の精神のネジ1つで、砂上の楼閣と化してしまうのでしょう。
分かってて見ないフリするのは、「万死に値する」ですね。



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ハインリッヒの法則 [世界観]

1:29:300の法則で、保険で使われるらしい。
1件の重大災害:29件の軽災害:300件のヒヤッとした経験
らしい。

卑近に言えば、ゴキブリの法則だが、
私が、総理の言動により、神道に失望し、学校教育に神道が混入しているのが、
教育にとっていいのか、疑問に思うようになったが、
私1人ではなく、29人か300人かは知らないが、いるだろう。

宗教社会学からはどう見るのだろうか、戦中の大本営発表もそうだが、
言動に信用が置けないのは何故か、「契約の民」でないからなのか、
専門家のフェアな視点が知りたいですね。

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山本前長官発言 [世界観]

最高裁判事に「栄転」させた、山本前長官が
「政府の憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認は困難だ」
と見解を表明した。
半世紀以上も、「権利はあるが行使できない」という法制局の立場を
政治が表では「おかしい」と言いながら、放置了解していたのだろうに、
この政権で「解釈改憲でいこう」と判断したからと言って、
今さら、「法制局は間違ってきた」とし、彼や法制局を非難するのは、
後出しジャンケンだろう。
それこそ、相手を賊軍に貶める「勝てば官軍」発想、歴史の歪曲と言っては言い過ぎでしょうか。

この半世紀以上の歴史は、それも歴史なのであるから、
山本前長官は、それはそれとして堂々と言ってほしいとは思いますね。
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滅私奉公 [世界観]

 個人のプライバシーや尊厳に犠牲を強いてまでも、
公に奉仕させるような社会は健全ではありませんし、
未来に残してはならないでしょう。
 最近、彼女と近衛の気質が近いのではないかと、、、。
〇げ足はともかく、雰囲気も、(あくまで写真ですが)、、、。
「私」な者の言う、「滅私奉公」なぞ、「堪忍して下さい」ですね。

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桜井駅跡にある石像 (揮毫は近衛文麿)

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集団的自衛権 [世界観]

内閣法制局長官を変えるとのことですが、今までの彼〇の手法や言動というのが、
さすが長州だなと感心します。
錦の御旗や「偽勅」、会津の赦免願を拒否して虐殺、
そういう維新の連中の劣悪遺伝子、エートスは受け継いだのであろう、
都会育ちの、なんちって長州人らしいやと、、、
山口出身総理というのは、何かの間違いだと思いますね。
高杉たちは見事な快男児でしたが。

八重は高杉を知らんか。
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天秤 [世界観]

法の支配と立憲主義があろうとも、政治の暴走によって、
国民の自由と人権、尊厳を奪ったようなことは歴史が語っているし、すでに現実もある。
ストッパーの人たちには、自らの良心と利益を天秤にかけたとしても、
自らに恥じない選択をしてほしいですね。

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