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中西輝政 戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか [講義等]

(2018日)



中西輝政
京都大学名誉教授/歴史学者/国際政治学者


(1)総力戦時代の到来
(2)派閥化の要因
(3)軍縮をめぐる対立
(4)皇道派の人物列伝
(5)戦略論の違い
(6)二つの教訓
(7)昭和維新と歴史解釈の問題



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10mTV 中西輝政 戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか


戦前、陸軍には皇道派と統制派があったが、源流は1921~22年のワシントン会議を機に
ドイツで永田鉄山、小畑敏四郎、岡村寧次が集まりそこへ東条英機も加わって、盟約となったという。
彼らに共通していたのが「高度国防国家」を目指す点であり、満洲事変も共有していたという。

が、その後の戦略に違いが生じ、皇道派はソ連を警戒、中国に進出すれば対英米戦となり、最後はソ連が介入すると予測していたが、統制派は親ソ、中国の資源で国防を充実させると考えていたという。

皇道派と艦隊派、統制派と条約派が、人間関係でも近かったという。
226で実際に行動を起こしたのは中堅以下ではあった。

皇道派と艦隊派が悪役のように語られるが、昭和史理解が浅いということでした。
世界を俯瞰して語られる70分の啓発された講義でした。








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