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片山杜秀 石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿 [講義等]

(2022日)



片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授/音楽評論家

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(1)政治家・石原慎太郎の源流と核の問題
(2)都知事・石原慎太郎への時代的経緯
(3)価値紊乱者・石原慎太郎と戦後派の時代
(4)三島と石原の芸術性は対極的
(5)セクト化する三島と大衆動員する石原
(6)保守主義かファシズムか
(7)石原慎太郎と近衛文麿の政治手法
(8)大衆の人気に頼る政治家の失敗
(9)ポピュリズムに陥らないために




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10mTV 片山杜秀 石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿


3人をどう比較して論ずるのか、また共通点、相違点を知りたく視聴する。
石原が昭和43年(1968)に参議院議員になった頃から都知事を視野に入れていたという。
大衆の欲望や情念を掻き立て支持を動員していくやり方であって、
特に思想はなく共産主義はもちろん米国にも「No!」を言える強い国を目指す。
一方、三島は理念、美意識が優先し、その為には自分の死も選択肢に入れ実行する。
保守であっても、2人は相容れない。

近衛も石原と同様、強力な基盤があるわけでもなく大衆の人気に支えられいたという。
これが南京陥落の沸騰する世論に、この段階になって蒋介石と和議にもっていくことは近衛にはできなかったようだ。
何度も停止して読み直すことが多かった密度ある講義でした。







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