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ザ・クラウン Season5 1

(2022米英)


シーズン5、女王就任の頃の「ブリタニア」進水式には、シーズン1.2の女優クレア・フォイが登場し、モノクロで画質を落とした映像で始まる。

チャールズはダイアナと「二度目のハネムーン」に出かける。
とはいえ、家族旅行であり、いとこ夫妻も共にイタリアへ向かった。

女王を乗せたスコットランドのバルモラル城へ向かうブリタニア船上、各朝刊が届く。
が、王室批判記事があり「サンデータイムズ」を女王や王女に見せないよう抜き取る。

チャールズはメージャー首相を宮殿に呼び、批判記事に触れるが、
エドワード7世がビクトリア女王に譲られず時間が経過したことを独り言のように語る。

バルモラル城での舞踏会にで、ダイアナはメージャーに語りかける。
メージャーは自分の在職中に噴火となると覚悟する。


1. ヴィクトリア女王症候群
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Netflix ザ・クラウン Season5





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片山杜秀 石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿 [講義等]

(2022日)



片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授/音楽評論家

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(1)政治家・石原慎太郎の源流と核の問題
(2)都知事・石原慎太郎への時代的経緯
(3)価値紊乱者・石原慎太郎と戦後派の時代
(4)三島と石原の芸術性は対極的
(5)セクト化する三島と大衆動員する石原
(6)保守主義かファシズムか
(7)石原慎太郎と近衛文麿の政治手法
(8)大衆の人気に頼る政治家の失敗
(9)ポピュリズムに陥らないために




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10mTV 片山杜秀 石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿


3人をどう比較して論ずるのか、また共通点、相違点を知りたく視聴する。
石原が昭和43年(1968)に参議院議員になった頃から都知事を視野に入れていたという。
大衆の欲望や情念を掻き立て支持を動員していくやり方であって、
特に思想はなく共産主義はもちろん米国にも「No!」を言える強い国を目指す。
一方、三島は理念、美意識が優先し、その為には自分の死も選択肢に入れ実行する。
保守であっても、2人は相容れない。

近衛も石原と同様、強力な基盤があるわけでもなく大衆の人気に支えられいたという。
これが南京陥落の沸騰する世論に、この段階になって蒋介石と和議にもっていくことは近衛にはできなかったようだ。
何度も停止して読み直すことが多かった密度ある講義でした。







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薬の神じゃない! [映画]

(2018中)


題名から軽いコメディーと思って避けていたが、実話ということで鑑賞。
白血病の薬が高価だったが、インド製のジェネリックなら20分の1だという。
密輸で逮捕のリスクがあるが、仕入れて売れば利益となる。
はじめは順調で喜んでいたが、そうはいかなくなってくる。
内容はシリアスそのものだが面白く作られている。大傑作でしょう。











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鎌倉殿の13人 (42)「夢のゆくえ」

(2022日)


建暦3年(1213)5月、北条義時は和田一族を滅ぼす。
執権を名乗らなかったが、実力で右に出る者はいなかった。


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将軍実朝は北条から鎌倉を取り戻すべく、
後鳥羽上皇の指導に従うこととし、また泰時を側に置くことにした。
義時に直接にモノを言えるのは泰時の他にいなかった。


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実朝、泰時、三善康信が組み仕切りだしたので、のえが、執権になるよう迫る。
そこへのえの祖父二階堂行政も来て説得。藤原姓だったが、行政の代で二階堂を名乗る。
薩摩に移った子孫に苦学で田中内閣の官房長官となった二階堂進がいた。
昭和天皇への内奏を方言が聞き苦しいと断りながらも、覚えめでたかった直情型の人だったという。


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建保4年(1216)6月、源仲章が宋の技術者陳和卿を連れて戻ってきた。
初対面だが、夢で会ったことがあると言う。
実朝は信じて喜んだ。日記に残していたので陳和卿の言を証明してやる。
船を建造して宋と貿易することとなる。

泰時が実朝の日記を源仲章が盗み読みした上での芝居だと見抜いていた。


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後白河法皇の寵妃だった丹後局が立ち寄った。
政子が4人の子の内3人を亡くし沈んでいると、甘えるなと叱る。
普通は言えないことだった。


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鎌倉からの報告に後鳥羽上皇はご満悦だった。
船の建造は、実朝の権威を上げるご配慮だった。


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義時は御家人の不満を理由に建造中止に持ち込もうとする。
が、泰時の船に御家人らの名を刻むという案で、政子の判断となる。
実朝の夢か、御家人の不満による死の可能性の選択だった。
大江広元は政子に「逃げてはなりませぬ」と覚悟を迫る。


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翌建保5年(1217)4月17日、完成。が、重すぎて運べなかった。


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政子の入れ知恵により、京からの養子に鎌倉殿を継がせ、
自らは大御所となることにする。


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源仲章の顔にムカつく。


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NHKオンデマンド 鎌倉殿の13人


6月、修行していた滋賀にある天台宗総本山の園城寺より18となった公暁が鎌倉に戻ってきた。
父親を殺された恨みを忘れさせることは、どの宗教でも難しいでしょう。






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Suburra -暗黒街- 1~5  (Season1)

(2017伊)


2008年ローマ近郊の港町に開発計画があり、8万平方メートルの土地を巡って欲望が蠢く。
ローマ裏社会を描く社会派ドラマ。

バチカン所有の土地で売却を検討する委員会の議長の司教を味方につけるため、
夫の会社を売却先としたい監査官が、司教を接待することにした。
懇意にしていた学生に接待係を頼むと、司教は店で倒れる騒ぎとなる。
その場にローマとロマのギャングの息子が居合わせ映像もあったので30万ユーロを要求する。
また、各界を後ろで操作するフィクサーがおり、「サムライ」と呼ばれ恐れられている。

第1話は慣れない名前や裏社会の仕組みに難しいドラマかと諦めかけたが、
イタリア社会の現実への興味と、恐ろしい展開に、つい連続で見てしまいました。



1. 20日間の闘い
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2. 貴族と平民が住む街
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3. 狂った犬ども
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4. ボナペティート
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5. 雌オオカミ
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Netflix Suburra -暗黒街- Season1






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ハウス・オブ・カード 野望の階段 57 (season5)

(2017米)


投票箱を回収したことにより過半数に双方届かず、年が明け人々は怒りの声を上げる。
大統領が決まらなかった場合、下院が大統領、上院が副大統領を選ぶことになるという。
大統領のはずだったコンウェイは怒りをかかえ周囲に当たっていた。
フランクは落ち着いていたが、支持率が激減し下院議員の取り込みに行き詰っていた。

ワシントンヘラルドの反フランク記事で補佐官のダグのことを知ったリサがレイチェルとダグの件で編集長のトムに会いに来た。

上院議長でもあるブライス副大統領は民主党だったがフランクのやり方に反対し
議事の進行を妨げ下院を待ってから決めようとしていた。
が、クレアがブライスと妻を容赦なく罵倒。

下院は双方26州に達せず、副大統領が大統領代理となる。



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Netflix ハウス・オブ・カード 野望の階段 Season5






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英雄たちの選択 幻の一大決戦!秀吉vs.毛利 究極の包囲戦 ~真説「鳥取城の戦い」~ [歴史動画]

(2022日)


鳥取城を奪還された秀吉は包囲するが、一大決戦を考えていたという。
自分が囮となり毛利をおびき寄せ、信長に勝利させ出世するつもりだった。
が、毛利も優秀で、包囲による降伏となり、備中高松城に舞台が移る。

この段階では地域大名である毛利が中央の織田勢に対して劣位にあり、
時間は戦争においては織田に味方するが、身中の虫も育つこととなる。
安国寺恵瓊がそれを見抜き、戦は避けることとし、本能寺となり秀吉に恩を売る。
最前線の城主が危ない仕事だということがよく分かる回でした。


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NHKオンデマンド 英雄たちの選択






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The Future Of ゲーム [映像-他]

(2022米)


次世代ゲームがどういうものとなるか、紹介される。
従来のgoogleマップ以上に、cm単位で世界全体をコンピューターに入れるようだ。
そして自宅の外でもリアルなARゲームができる。
ハードルとなっているゴーグルも小さくしていくことで普及する。
仮想現実に没入しすぎることが問題のようだ。
既に現実より仮想空間で過ごす時間が長い人もいるようだ。
自宅で旅行できるのは雨が降らないので素晴らしいでしょう。


ゲーム
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Netflix The Future Of








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中西輝政 戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか [講義等]

(2018日)



中西輝政
京都大学名誉教授/歴史学者/国際政治学者


(1)総力戦時代の到来
(2)派閥化の要因
(3)軍縮をめぐる対立
(4)皇道派の人物列伝
(5)戦略論の違い
(6)二つの教訓
(7)昭和維新と歴史解釈の問題



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10mTV 中西輝政 戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか


戦前、陸軍には皇道派と統制派があったが、源流は1921~22年のワシントン会議を機に
ドイツで永田鉄山、小畑敏四郎、岡村寧次が集まりそこへ東条英機も加わって、盟約となったという。
彼らに共通していたのが「高度国防国家」を目指す点であり、満洲事変も共有していたという。

が、その後の戦略に違いが生じ、皇道派はソ連を警戒、中国に進出すれば対英米戦となり、最後はソ連が介入すると予測していたが、統制派は親ソ、中国の資源で国防を充実させると考えていたという。

皇道派と艦隊派、統制派と条約派が、人間関係でも近かったという。
226で実際に行動を起こしたのは中堅以下ではあった。

皇道派と艦隊派が悪役のように語られるが、昭和史理解が浅いということでした。
世界を俯瞰して語られる70分の啓発された講義でした。








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マイ・バッハ 不屈のピアニスト [映画]

(2017米)


ブラジルのピアニスト・指揮者ジョアン・カルロス・マルティンスを描く。
ピアニスト生命に直結する事故が彼を襲う。
が、彼は医者の指示をも超えてピアノに向かう。
少年期の思い出と交錯させながら、時間を進める。
普通のメンタルなら生きる望みを失う苦難だったが、彼は続けた。
音楽を聴くだけでも身震いものでしたが、
決して諦めないという生き方を選択し続けた先にあるエンディングに感無量でした。








-----↓ネタバレ




血の鍵盤となろうが弾き続けるというシーン、プロ意識は衝撃でした。








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