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西垣通 ChatGPT~AIと人間の未来 5-8 (全8話) [講義等]

(2023日)


西垣通
東京大学名誉教授

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(5)コンピュータと哲学の連関
(6)「ネット集合知」の理想と現実
(7)大乗仏教とコンピュータ
(8)シンギュラリティと「もののあはれ」



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10mtv 西垣通 ChatGPT~AIと人間の未来



マルクス主義と実存主義をブレンドしたのがサルトルで次いでフランスで構造主義が登場したという。レヴィ・ストロースが白人の近代主義に対して相対主義を主張したという。近代化で人類が進歩するという理念にポストモダニズムが疑問を投げたが、
実用的な客観性をもっているデータやエビデンスを重視する「データ科学」が注目されているという。
データサイエンスの悪い例がアテンション・エコノミーだが、西欧的な近代主義はケチではなくデモクラシー、技術革新、人権を主張していた。

ネット集合知をかつては楽観的に考えられていたがQアノンが登場。

客観世界とデータサイエンスで考えるのが「コンピューティング・パラダイム」で、
「生き物の観点」「母語の世界」から考えるのが「サイバネティック・パラダイム」だという。後者は「自分にとっての意味」に価値を置く。片方だけではダメで両方が必要だという。

情報は3種類あるが、「機械的な情報」だけでなく「生命的な情報」本居宣長の「もののあはれ」で考える「共感能力」が必要のようだ。
普遍的な価値観を上手に咀嚼して取り込む努力が必要とのことだった。
漢字もカタカナも多く大変でした。


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