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本村凌二 独裁の世界史~未来への提言編 6-10 (全10話) [講義等]

(2020日)


本村凌二
東京大学名誉教授

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(6)指導者としての教養とカリスマ性
(7)国を守る気概と歴史意識の構築
(8)「自由」と法のルール
(9)ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの問題
(10)もっと「マシなポピュリズム」へ



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10mtv 本村凌二 独裁の世界史~未来への提言編


自衛権を否定することは国を守る気概をなくすことになり、「父祖の遺風」に反することになる。

日本では平成になり政治主導、官邸機能強化が進められた結果、派閥政治がなくなり、
濃密な政策談義が失われたという。
派閥人事の悪い面もあるが、官邸主義となり政策の議論がなくなったそうだ。
ローマの元老院でもファクティオ、派閥があったという。

マックスウェーバーは「官僚制は現代の宿命なのだ」といったが、
社会主義であれ資本主義社会・自由主義経済であっても、結局は官僚制になるという。
ゲマインシャフトとゲゼルシャフトで言えば、ゲゼルシャフト化するが、
ゲマインシャフトが必要で、しかし若い人は求めないという。
また、リモート教育で育つことによりアトム化してしまう。

欧米はローマ法的な民法を土台とし中国は刑法を土台としている。
日本は東西両方の価値観が見えるのだから、マシな民主主義政体の中で、
独裁政、共和政、寡頭政のメリットをもっと学んだ方がいいとのことでした。

漢字とカタカナが多く私にとっては視聴したことで喜ぶべき10話の学びでした。


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