SSブログ

本村凌二 独裁の世界史~未来への提言編 1-5 (全10話) [講義等]

(2020日)


本村凌二
東京大学名誉教授

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(1)国家の三つの要素
(2)代議制によって生まれた自由
(3)共和政とは何か
(4)緊急事態と独裁
(5)「独裁政は悪」という認識


10mtv_kao2.jpg
10mtv  本村凌二 独裁の世界史~未来への提言編


「共和政」が日本人には分かりにくいが、独裁に対して集団指導体制でやっていこうというもので、ローマの元老院が典型だという。300人の見識と美徳ある者とギリシャ人には見えた。
絶対王政下でも王の下に身分制議会があり機能していたが、江戸期の大老の下での会議といった日本の集団指導体制との違いは明確な基準があり制度としてきちんとした形があったことにあるという。

緊急事態において独裁は必要であるものの、ローマでは半年と期限があり再任は可だが連続は禁止されていたという。基本的に「独裁は悪」との認識が民衆にも共有されていた。連続での野心はカエサルの如く命とりとなる。

日本では独裁者の出現によるとんでもない経験がないが、ヨーロッパは3000年の中で痛い目にあっており「集団合議」「反独裁」が当然とのことでした。



コメント(0)