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納富信留 哲学の役割と近代日本の挑戦 1-3 (全6話) [講義等]

(2023日)


納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)


(1)欲望暴走のメカニズム
(2)哲学はパターンと論理に強い
(3)明治の哲学とペリクレスの民主政


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10mtv 納富信留 哲学の役割と近代日本の挑戦


必要な欲望と不必要な欲望を見分けなければならないが、2400年前のプラトンの考察が本質を語っており現代エリートは自制を学ぶという。

哲学はパターンと論理に強い学問で、抽象的な発想は、数学や古典語からも得られるという。維新第1世代の福沢諭吉たちは漢籍の四書五経を学んでいたので簡単に移行できたという。
第二世代からは悩みが生じ、文学では自殺が多いが、哲学は少ないそうだ。

ペルシャ戦争で勝った後にペリクレスが登場し、彼は欲望を拡大させた結果、
戦争で疲弊させてしまい、後の世代は大きな代償を払う。

資本主義の拡張と同じく、政治家が拡張主義者になってしまうのは、
カルマとメカニズムで、権力にはそういう構造があるのだろうということが印象的でした。



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