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黒田基樹 百姓からみた戦国大名~国家の本質 [講義等]

(2019日)


黒田基樹
駿河台大学副学長・法学部教授/日本史学博士


(1)戦国時代の過酷な生存環境
(2)「村」という組織の重要性
(3)統治権力と城郭の新しい役割
(4)家中の形成と村の役割
(5)「目安制」の導入
(6)統一的な税制改革
(7)「御国」の論理の誕生
(8)戦国社会の克服


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10mTV 黒田基樹 百姓からみた戦国大名~国家の本質


まず、戦国時代のある寺に記録された死亡データから読み取れたのは、
6月までに死亡が多いという季節性があって、慢性的食糧不足を意味した。
江戸期になると見られなくなるが、大飢饉では季節性が確認される。

このように、視点を百姓に移し、室町までと戦国期の変化を北条家で確認する。
借金して生活し秋の収穫で返済するはずが飢饉で返済できないとなると、
百姓は逃げてしまう。大名とすれば、領国経営上困るので、戻れるようにする。
また、過剰に収奪する者を抑止するため、直接の「目安制」を導入する。

領民保護をするが、危機の際は「御国」という言葉を使い税と徴用を行う。
室町にはない戦国期の発明のようだ。
村々の争いを武力解決をしないように訴訟を受け付け裁判を行うようにもなる。

17世紀後半に「生命の尊重」という次元に到達する。

それまでの流れを具体的立体的に学ぶことができ有意義でした。




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