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本村凌二 四分治制時代のローマ史~ローマ史講座XI [講義等]

(2014日)



本村凌二
東京大学名誉教授


(1)ディオクレティアヌス再評価
(2)ディオクレティアヌスの改革
(3)絶対的な君主としての皇帝へ
(4)皇帝の引退
(5)コンスタンティヌスへの継承
(6)「コンスタンティヌス大帝」


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10mTV 本村凌二 四分治制時代のローマ史~ローマ史講座XI



ディオクレティアヌスが混乱の時代をまとめ4分割統治をした。
軍人と文人の分離、税制改革、通貨の安定は再評価されていいはずだが、
キリスト教徒を迫害したことで後に不当な過小評価となったようだ。

分割統治第1期は、残りの3人は恩があり関係は良好で進むでしょうが、
第2期以降は、関係が崩れ、権力闘争が陰に陽に拡大する。
当然に、宗教勢力は生存空間を確保しようと政治的になる。

皇帝一家が殺害される危険を回避するためが動機もあって分割統治を採用し、
自分は引退して一族悠々自適の生活を送りたかったのやもしれません。
ローマ帝国の誇りある永続は二の次だったということでしょう。

大英帝国であれ大日本帝国であれ分割統治で複数の皇帝にすると言い出したら、
「陛下、ご冗談を」と周囲は止めるでしょうし、
本気のようなら、「ご乱心召された」で押し込めでしょう。






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