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橋爪大三郎 宗教で読み解く世界 [講義等]

(2019日)

橋爪大三郎
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授



(1)キリスト教の世界
(2)イスラム教の世界
(3)ヒンドゥー教とカースト制
(4)中国と儒教の世界
(5)日本の不思議と世界のゆくえ


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10mTV 橋爪大三郎 宗教で読み解く世界


入門書を買う前に聞く諸宗教の常識。
最後に『ふしぎなキリスト教』も紹介されていましたが、
2013年夏頃に読みましたが、なつかしい限りです。

何とか、教えて君を卒業した私ですが、少なからず学ぶことがあり、
非常に有意義な勉強とさせていただきました。





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昭和元禄落語心中 -助六再び篇- 第五話

(2017日)

親子会で『居残り』をするという。『居残り』の佐平次は噺家により全て違うという。
知らないが、そうなのでしょう。

オタク作家にテープを貰い、研究する。
話の内容は同じだが、全て聞こうとする。

何事も、仕事だからするのではなく、入り込むことで、
何かを掴むことができるのやもしれません。


第五話
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dアニメストア 昭和元禄落語心中 -助六再び篇-






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黒田基樹 百姓からみた戦国大名~国家の本質 [講義等]

(2019日)


黒田基樹
駿河台大学副学長・法学部教授/日本史学博士


(1)戦国時代の過酷な生存環境
(2)「村」という組織の重要性
(3)統治権力と城郭の新しい役割
(4)家中の形成と村の役割
(5)「目安制」の導入
(6)統一的な税制改革
(7)「御国」の論理の誕生
(8)戦国社会の克服


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10mTV 黒田基樹 百姓からみた戦国大名~国家の本質


まず、戦国時代のある寺に記録された死亡データから読み取れたのは、
6月までに死亡が多いという季節性があって、慢性的食糧不足を意味した。
江戸期になると見られなくなるが、大飢饉では季節性が確認される。

このように、視点を百姓に移し、室町までと戦国期の変化を北条家で確認する。
借金して生活し秋の収穫で返済するはずが飢饉で返済できないとなると、
百姓は逃げてしまう。大名とすれば、領国経営上困るので、戻れるようにする。
また、過剰に収奪する者を抑止するため、直接の「目安制」を導入する。

領民保護をするが、危機の際は「御国」という言葉を使い税と徴用を行う。
室町にはない戦国期の発明のようだ。
村々の争いを武力解決をしないように訴訟を受け付け裁判を行うようにもなる。

17世紀後半に「生命の尊重」という次元に到達する。

それまでの流れを具体的立体的に学ぶことができ有意義でした。




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嘘八百 [映画]

(2018日)

骨董と鑑定の世界に無知な私にとっては、面白く勉強させて頂きました。
現実なのかオーバーなのかは分かりませんが、騙し合いが横行しているようで、
素人が入る余地のない世界でした。

テレビに出る鑑定士ですら信用できないのなら、
何をどう信じていいのか私には分かりませんね。

笑って視聴していましたが、
後になると、人間不信になりそうな笑えない作品と思えてきます。










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麒麟がくる (32)「反撃の二百挺(ちょう)」

(2020日)

元亀元年(1570)4月末、越前朝倉攻めで妹婿浅井長政の裏切りにより、
金ケ崎から京に戻った。


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光秀は将軍義昭に報告するが、4日前に知った浅井の裏切りを、
義昭や摂津は3日前に知っていた。
幕府政所と浅井が繋がっていることを追求しようとするも、摂津はトボケ立ち去る。


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そこへ信長が挨拶に来たとの報が入り、義昭は無事を満面の笑みで出迎えた。
信長から「殿中御掟9か条」と「追加5箇条」で制限を受けていてのことだった。
まだ、三好3人衆も生きており、信長が死ぬのも不都合だったようだ。


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光秀が自宅に戻ると、美濃から妻子が来ていた。
なんと母はまだご健在だった。勝手に他界したとしたが間違いであった。
美濃に残ったようである。


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光秀と秀吉は鉄砲を買いに堺の豪商今井宗久を訪ねた。
250挺を売ったばかりの宗久を恫喝して買主を聞き出そうとした秀吉を制し、
顕本寺の茶会に行くことになった。


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そこには、宗久は直接は言わなかったが、買主である筒井順慶がいた。
興福寺の僧侶だったが、松永久秀とは筒井城を追われ奪還するなど敵対関係にあった。
なんと、駒もそこにいた。

鉄炮200挺の条件に、光秀には信長への松永同様の目通り、駒様へも将軍へ同様のお願いをした。


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6月28日姉川の戦い。
織田20000 徳川5000 対 浅井8000 朝倉10000
勝利、浅井朝倉を帰らせた。鉄炮二百挺は大きかった。

家康は、義昭が信玄に上洛を迫っているといい、
戦の準備で三河に帰ると光秀に語る。


信長が負けたと勘違いした四国阿波の三好三人衆13000が、7月19日摂津へ向かった。
その動きに、かつての美濃の斎藤道三の孫にあたる竜興も加わる。
現在の大阪市を中心に双方が陣を構える。
8月20日、信長は岐阜城を立った。


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総大将は義昭だった。摂津海老江城で鼓舞する。


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三好三人衆が信長に和議を申し入れたが拒否された日。
大坂本願寺が鐘を鳴らし、9月12日挙兵
顕如が浅井に手紙を出す。かつては本願寺と朝倉は対立していた。
同日に、浅井、朝倉、六角父子も挙兵。



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NHKオンデマンド 麒麟がくる (32)「反撃の二百挺(ちょう)」


朝倉義景は比叡山延暦寺へ挨拶に行った。
公称5万の僧兵を味方にし、信長を潰すことを考えた。
もちろん手ぶらではなかった。





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小和田哲男 戦国武将の経済学 [講義等]

(2019日)

小和田哲男
静岡大学名誉教授/文学博士
日本中世史、特に戦国時代史

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(1)織田信長の経済政策
(2)織田信長と九州大名の南蛮貿易
(3)豊臣秀吉の経済政策
(4)徳川家康の経済政策


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10mTV 小和田哲男 戦国武将の経済学


江戸時代は徳川一強の長期政権となったのは、室町で山名が6分の1だったが、
加賀の前田家で100万石で、徳川は400万、全国1800。
島津や伊達の60万では、どうしようもなかった。

加藤清正が自前の船で南蛮貿易をしたかったが、江戸初期で幕府は貿易利権を独占した。石見、出雲の銀山、佐渡の金山なども大久保長安に管理させた。

秀吉が他界し、大坂城に蓄えられた財貨を放出させるために、
家康が寺社に散在させて、豊臣の血は絶えたようだ。
淀殿や秀頼、その子たちの血の犠牲の上の献金を頂いた神社仏閣は
供養や鎮魂を毎年秀頼の命日にでもなされてもいいと思うのですが、
半数位あれば、日本宗教もまんざら捨てたものではないのでしょう。
神仏に寄付して見捨てられた絶望感での最期は無念としか言いようがありません。

余談となりましたが、今回の経済政策は勝った負けたの次元とは別の面白さでした。







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樋口隆一 バッハで学ぶクラシックの本質 [講義等]

(2019日)

樋口隆一
明治学院大学名誉教授/音楽学者/指揮者


(1)リベラルアーツと音楽
(2)リベラルアーツの内容
(3)宇宙の調和と音楽
(4)バッハの作曲への姿勢
(5)バッハのルネサンス
(6)聖歌からの音楽の発展
(7)宗教改革と音楽の変化
(8)オペラ、和声、対位法
(9)「音楽の父」の晩年


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10mTV 樋口隆一 バッハで学ぶクラシックの本質


もの凄く勉強になりました。

1点だけ挙げるとすれば、(4)で

>キリスト教は聖書に書かれている通り、天動説を取っていました。

とされていることですかね。
確かに、聖書を通読すれば、いくつも「太陽が昇り、沈む」表現はある。
が、これは人間の視点で見た表現であって、天動説を語ったものではない。

映画や音楽の『陽はまた昇る』が天動説の作品だと言うものでしょう。

また、『天才バカボン』の歌詞が天動説のパロディーだとも思えません。

確かに、天動説を採用していた時期はあっても、不完全な人間が採用していたのであり、それを克服しようとしたガリレオたちもクリスチャンですね。

氏が西洋音楽大好きだが、一神教を迷信にしたいという心理も働いている複雑な気持ちを察して、聞くべきなのでしょう。


余談ですが、聖書には書いていないが生まれ変わりは無いとされているものの、
私は、生まれ変わる場合もあるのではと、保留にしています。
聖書に書いてあること、書いていないこと、と、人間の見解は分けて考えるべきなのでしょう。



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英雄たちの選択 「バサラ大名 佐々木道誉 乱世を駆けぬける!」 [歴史動画]

(2020日)

大河『太平記』でも、最もキャラが立ち、こういう日本人がいたのかと驚きでした。
時間の都合でアニメに切り替えて中断しましたが、いずれ再会いたします。

今回は、裏切りを重ねても生き抜き、権力者と戦うかっこいい佐々木道誉でしたが、
確か、フランキー堺に土下座し北条家内管領の長崎円喜の軍門に降った記憶もある。

一時的にせよ、必要とあらば、それができる。
面従腹背をポジティブに楽しんだ人なのでしょう。
痺れますね。


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英雄たちの選択 「バサラ大名 佐々木道誉 乱世を駆けぬける!」

----メモ

1296 近江 4男
27で検非違使
1331 後醍醐隠岐 護送役
   尊氏を持て成し 倒幕
1333 六波羅を追い込む 

ザッソけつだんしょ 幹部
1335 尊氏と鎌倉奪還 勝手に土地配分
   佐々木道誉 尊氏と
 が、天皇方へ が、尊氏へ

幕府中心人物へ
戦に強い訳ではない 駆け引きへ
美濃守護土岐頼遠 バサラ  死罪
延暦寺系 放火 が、軽
佐々木道誉連歌多数  二条よし基
宴会が 武士と公家


1350-2 観応の擾乱
直義有利 尊氏南朝に降伏 直義追討の綸旨
尊氏死 義詮 評定衆に
斯波高経 一家で要職独占  =足利家
花見 将軍御所へ
が、ぶつけた
摂津守護職 解任 他と組んで追い出した





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サマーウォーズ [映画]

(2009日)

11年前によく考えたものです。
ネットのOZという仮想空間に行政も含めあらゆるサービスが包括されており、
全ての個人はアカウントを持っていなければ現実の生活もできない社会となった。

セキュリティーが大前提のはずだったが、AIが暴走して次々とアカウントを乗っ取っていった。信号機も誤作動、各種インフラもおかしくなり、社会が大混乱となる。

それに少年が立ち向かう。
信州上田の真田家家臣の末裔で、負け戦であろうが戦う一族だった。

高評価なのですが、中高生が興奮する作品だったのでしょう。


が、ネット空間でゲームに見えることであろうが、現実世界に物理で影響を与える深刻さというものが、当事者でないと理解できない壁があり、善意で氷を移動させることもある。
あらゆる当事者は、噛み締めなければならないと、勉強になりました。














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柴裕之 天下人・織田信長の実像に迫る [講義等]

(2020日)

柴裕之
東洋大学文学部史学科非常勤講師/文学博士
戦国・織豊期の政治権力と社会に関する研究


(1)戦国時代の日本のすがた
(2)足利幕府と天下再興
(3)「天下布武」と室町幕府再興
(4)足利義昭追放から安土城へ
(5)朝廷・寺社との関係
(6)天下人としての「天下一統」
(7)織田政権への忠義
(8)織田信長の政治構想
(9)本能寺の変・前編
(10)本能寺の変・後編
(11)「有姿」を求めた天下人・織田信長


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10mTV 柴裕之 天下人・織田信長の実像に迫る


今回も面白かったですね。信長の解説を約110分に凝縮されている。

特に、私が不勉強だったところが、元亀4年から。
元亀4年(1573)2月に義昭が信長と敵対し、7月に追放となる。
そこからの解説が官位役職、信忠との関係で詳しい。

天正元年となるが、敵対勢力と戦い続けるが、天正3年、甲斐武田に長篠の戦で勝利。
「従三位権大納言兼右近衛大将」となり、義昭と匹敵し、
「正二位右大臣兼右近衛大将」で義昭を超える。
が、天正6年には辞官、信忠に織田家の家督を譲り、信忠に高官を希望する。
最強大名という次元から、天下人のステージに移行した。


「本能寺の変」も信忠との関係や四国問題で語られる。
阿波の三好が降ったので、土佐の長宗我部に阿波から引くよう命じたが、
長宗我部にとっては面白くない。光秀配下の斎藤利三との縁で親しかったが
信長は三好を取った。

この四国問題と、家康の世話をする信忠が偶然に本能寺の近くの妙覚寺で泊まることになった。
この2人が権力の中枢で、またとないチャンスだった。

あくまで信長を同時代から逸脱した存在でないとし、
秀吉の電光石火の「中国大返し」で光秀は敗れたとする。

寺社や朝廷を保護した面も詳しく、多くを学ぶことができました。






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