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渡邉義浩 『三国志』から見た卑弥呼 [講義等]

(2020日)



渡邉義浩
早稲田大学常任理事・文学学術院教授



(1)『魏志倭人伝』の邪馬台国
(2)陳寿の執筆意図
(3)『魏志倭人伝』の虚構


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10mTV 渡邉義浩 『三国志』から見た卑弥呼


『魏志倭人伝』で邪馬台国が軽く触れられているにすぎない訳ではなく、
陳寿はかなり重要視していた。
他の異民族とは別格の2000字で書かれていた。
陳寿は西晋に仕えたので司馬懿の功績を大きく見せる。
司馬懿が公孫氏を滅ぼした際に、朝貢していた倭国の使者を連れて帰ったが、
それが司馬懿の功績なので、距離が遠く大きい国で重視すべき国であるように書く。
政敵だった魏の曹真が西の大月氏国の使者を連れてきたこともあり、
呉の東に位置するということにする。
フィクションもあるが、倭国への好意的な表現が多くみられるようだ。
僅か3本の映像ですが、物事をどう評価するか、学ぶことの多い回でした。







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