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中島隆博 デジタル全体主義を哲学的に考える [講義等]

(2021日)



中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


(1)デジタル全体主義とは何か
(2)スコアリングとデモクラシー
(3)「人の資本主義」と場を開く人
(4)資本主義のあり方を問い直す
(5)一般意志とデモクラシーの問題
(6)概念の普遍化に必要なこと
(7)「無」と「理」、複数性の重要性



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10mTV 中島隆博 デジタル全体主義を哲学的に考える


20世紀型の全体主義と違い、自発的にSNSで情報を上げビッグデータとして使われるデジタル全体主義の時代となった。
そして団結できない無産者階級が産まれる。
アメリカの格差よりマシとはいえ中流階級が変質変容し、歯止めが必要となる。
中国儒教は本来幅広い寛容なものだが、スコアリングで管理される。
モノではないコトを消費する資本主義の中、価値を産み出す人の固まりで変わっていく。
ルソー型の一般意思なぞ本来は無く、複数の特殊意思、多様性を尊重した方が、
社会としてレジリエンスにもなる。
論語の「仁・礼・道」は世界的に普遍化できそうな概念候補だそうだ。
このお話も面白かったです。

長期的には神様のお考えが実現されていくのでしょうが、
人間レベルでは複数の体系の共存を模索していくことが
平和的な大人の態度なのだとは思いますね。




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