SSブログ

関幸彦 「武士の誕生」の真実 [講義等]

(2021日)


関幸彦
日本大学文理学部史学科教授


(1)10世紀の東アジア情勢と「王朝国家」
(2)兵と武士の違い
(3)2つの領主制と「平将門の乱」
(4)2つの軍事的緊張と軍事の請負
(5)俘囚の役割と武士団のルーツ
(6)承平天慶の乱と軍事貴族
(7)奥州藤原氏と奥州十二年合戦
(8)武家政権の成立と封建制の意味



10mtv059.jpg
10mTV 関幸彦 「武士の誕生」の真実


律令国家から中世国家に移行する従来の説明に、間に王朝国家を入れるそうだ。
大陸をお手本としていたが10世紀を機に崩壊、周辺も日本も変動する。
そこから武士が誕生するが、まずは、兵(ツワモノ)という器を由来とする実態的な存在が誕生し、身分的な武士となる。
従来は武装の農民の発展形と考えられていたが、そうではなく貴種を由来とするようだ。それも土着という形態ではなく、まずは留住という現地と中央を行き来する兵がいて、
そして、土着化した者たちは地名を苗字するようになる。

俘囚と呼ばれる帰順した蝦夷たちを別の戦に転用することも始まる。

そして939年の平将門の乱を機に平定した源経基、平貞盛が5位、藤原秀郷は4位を与えられ軍事貴族となった。
彼らの子孫が12世紀に、頼朝、清盛、奥州(平泉)藤原氏となった。


大河ドラマを機に武士の成り立ちを学ぶことにしたが、
今回、枠組みだけということでしたが、非常に面白く有意義な学びを頂きました。





コメント(0)