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片山杜秀 クラシックで学ぶ世界史 [講義等]

(2019日)



片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授/音楽評論家

※インタビュアー:川上達史(10MTVオピニオン編集長)


(1)時代を映す音楽とキリスト教
(2)宗教改革と音楽様式の変化
(3)ヘンデルと近代市民社会
(4)不安の時代の作曲家
(5)ベートーヴェンの時代-上
(6)ベートーヴェンの時代-下
(7)ベルリオーズから近代へ
(8)パリのオペラとワーグナー
(9)帝国をつくったオペラ
(10)マーラーと国民楽派
(11)ドビュッシーと「フランス的」
(12)革命と戦争の20世紀音楽
(13)これからのクラシック音楽



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10mTV 片山杜秀 クラシックで学ぶ世界史


音楽と社会の関係を一気に学ぶ。
教会や貴族が雇った時代で、ルネサンスまでは複雑な線だったが、
バロックとなって単線のメロディーと伴奏となったようだ。
プロテスタントが出てきてみんなが歌うコラールとなるも、バッハは昔ながらの
カトリックが求めたポリフォニーにこだわり、当時は評価されていなかったという。

商業革命が富裕層を形成し教会や王権が相対的に低下となり、
就職氷河期となったのがモーツアルトであり、次にベートーベンとなるが、
市民革命により、傭兵から徴兵となり戦争を行う時代背景の中で、
野外での管楽器で、大音量で兵を鼓舞し、葬送も演奏される。

特に啓発されたのが、ドイツ帝国を作ったのがナショナリズムを高揚させるワーグナーであり、音楽と社会が連動していたという次元ではないということでした。
普仏戦争で負けたフランスとしてはワーグナーを研究しつつ反対の軽い音楽をドビュッシーが完成させていったという。

youtubeで曲を部分的に確認しながら流れを学ぶ有意義な時間でした。






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